1月21日(木)講義棟にて、3年生にとって3年間の集大成となる人と自然科課題研究発表会を実施しました。
人と自然科3年生3単位(1週間に3時間)で展開されている課題研究という授業は、人と自然科在学中に農業や環境について学んできた知識や経験をもとに、生徒自ら課題を設定し、計画、実施、評価反省する科目です。この日は3年生が自分が取り組んだ研究をまとめ、1.2年生の後輩の前で発表しました。新型コロナ感染予防のため、入場時の手指消毒、マスク完全着用、座席は間隔をしっかり開け、こまめな換気、会場内では私語を慎む・・・・など、今できること全てを行い、実施しました。
人と自然科には環境、野菜、草花の3つの部門(コース)があり、1.2年生はすべての部門を学びますが、3年生になると各部門に分かれ集中的に学びます。さすが専門的な内容を学んできた3年生。ユニークかつ、高度な研究内容でした。ちなみに司会進行や計時もすべて2年生の生徒が担当し発表会を進めていきました。
それでは代表的な研究内容をいくつか紹介します。まずは野菜部門
・4種の肥料と塩で作るトマトの生育調査
・メロンの高糖度化に向けた交配条件の確立
・ハクサイの保存方法と糖度変化の関係
・わき芽の挿し木法 ・・・など
続いて草花部門
・食虫植物土壌改良計画
・トクサを活用した害虫忌避効果
・ラベンダーで安心と安眠を
・フローラルをウォーターとエッセンシャルオイルの抽出 ・・・・など
聴衆の1.2年生も先輩の発表に釘付け。メモをとりながら真剣に見ています。
最後は環境部門です。
・有馬の屯田兵~放置竹林から始まるソバ作り~
・竹を使って壁面緑化
・植物に電流を流すと・・・・?
・リン酸の吸着実験 ・・・・など
今年は新型コロナウィルスによる休校で4月~6月上旬まで休校となり、研究が最後までできるのか心配していましたが、さすがは人と自然科の生徒です。どの発表も研究中のデータをしっかりと分析し、考察・反省を行っており素晴らしい発表で、発表後は大きな拍手が送られていました。
2年生は来年度の自分たちの課題研究に向けて、そして1年生は部門選択に向けて大変参考になったようです。
最後は校長先生からの講評。
与えられる学習だけではないこの課題研究は、人と自然科のような農業学科の特徴的な授業です。自ら課題を設定、計画し、取り組むことで皆さんの成長を間近に見ることができました。課題研究で身につけた、「自分で考える力」「考えたことを行動にうつす力」「考えたことを効率化する力」を是非卒業後も活かしてください。素晴らしい発表をありがとうございました。
と、激励とねぎらいの言葉を頂きました。最後に3年生全員で集合写真です。
3年間人と自然科での学習いかがでしたか?最後の1年間は新型コロナウィルスに振り回され、様々なことが制限される中での学習活動でしたが、それでも皆が工夫を凝らし、とても充実していたと思います。今回の課題研究発表をみた農場の先生方の目から見ても、みなさん大きく成長したと感じています。人と自然科での学び、経験を活かして次のステップでも頑張ってください。