少し前になりますが、人と自然科1年生「人と自然」の授業で、今年度5回目となる人博連携セミナーを受講しました。学校設定科目である「人と自然」の授業では年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から直接講義を頂きます。
この日は大平和弘研究員より、『公園をデザインしよう』をテーマに講義を頂きました。今回は大セミナー室を貸し切り、座席の間隔を一つ開け、新型コロナウィルス感染に万全の体制で行いました。
まずは公園について詳しく説明いただきました。『Q:日本で公演はいつからあるのか?・・・・A.明治時代(150年前)』『Q.日本で初めて西洋風の公園ができて、使った人が思ったことは?・・・・A.暑くていやだ』など、クイズ形式で興味深く学ぶことができました。
また公園が持つ力や海外の先進的な例、公園作りのプロセス、都市公園条例などの法令についても専門的に学ぶことができました。特に公園が持つ力は環境を良くするだけでなく、心身を健康にする力、街の価値を上げる力、災害から人を守る力など想像以上にたくさんあるということを学びました。特に新型コロナウィルスが拡大している今、公園の役割はとても大きいとのことでした。
後半は演習です。それぞれが公園の地面や植物を型どった紙のパーツを使い、オリジナルの公園ペーパークラフトをつくりました。
まずはハサミで様々な種類の樹木、ブランコやすべり台などの遊具、噴水やベンチなどの建造物を切り離します。また、芝生やコンクリート、ウッドデッキ、水辺などの地面パーツも切り離します。
上手に切り離せたら、公園の敷地をイメージした砂の地面に、パーツを貼り合わせていきます。事前に諸条件、敷地現状の把握、コンセプト・ストーリーメーキング、ゾーニング、マスタープランという公園デザインのプロセスを学びました。それを踏まえ、公園をどのような人が利用するのかを各自で設定をして、想像しながらデザインしていきます。
例えば都会の公園をイメージした場合、遊具を少なくし、ベンチを多く設置することでOLやサラリーマンが休憩するイメージでデザインしました。また、子供が遊べる公園をイメージした場合、すべり台やブランコ、噴水、ベンチを設置することで親子で楽しめるようにデザインしました。完成した作品はこちらです。
十人十色ですね。高校生らしいユニークなデザインも多くありました。
大平先生、楽しい講義と演習ありがとうございました。次回の人博連携セミナーは、今年度最後、1月15日(金)藤本真理研究員より、『公園利用者とすすめるパークマネジメント』をテーマに学びます。とっても楽しみです。