人と自然科 三田市こうみん未来塾にて 研究発表&五箇 公一先生と意見交換しました

 9月27日(日)三田市こうみん未来塾『祥雲@生き物スペシャル 生物多様性と外来生物』が三田祥雲館高校にて開催され、人と自然科農業クラブの生徒4名が研究発表を行いました。また講師として、ダニ・危険生物研究の第一人者としてTVなどでも活躍されている、国立環境研究所生物生態系環境研究センター生態リスク評価・対策研究室長の五箇公一先生からオンラインでご講演をいただき(計画では会場に来ていただき直接ご講演いただく予定でしたが、新型コロナウィルスが収まっていない状況で残念ながらリモートとなってしましました。)パネルディスカッションなどを通して意見交換を行いました。

 会場では手指消毒、マスク着用に加え検温、さらには座席も一つおきにするなど万全の体制です。

 会場校の祥雲館高校校長先生のご挨拶、五箇先生のご紹介などの開会行事あと、早速事例研究発表です。発表の様子はリモートで五箇先生、そして三田市内の小中学生にもWebexによりリアルタイムで届けられます。

 最初の事例発表は三田祥雲館高校科学生物部の皆さんです。『プラナリアにも外来種!』をテーマに、三田市内の河川調査を行い、海外から輸入された熱帯魚や水草に混ざって持ち込まれた外来種の侵入状況、さらにはCODなど水質と外来種生息との関係性についての調査結果の報告がありました。

 次はいよいよ人と自然科生徒の発表。 『ぼくたちの竹取物語』 をテーマに、三田市内で問題となっている放置竹林の管理で排出される間伐材の活用方法として注目されている『竹パウダー』や『竹炭』の農業利用について発表しました。

 実際に竹パウダーや竹炭を混ぜ込んだ土壌をサンプルにYM培地で培養し、微生物量の可視化実験、さらには元素分析などを通して数値化し、農業利用の有効性について科学的に検証した実験結果を発表しました。

 最後は三田市中央公園を中心に里山管理に取り組むボランティアグループ『ごもくやさん』からの発表。公園内の定点カメラや活動中に撮影した生き物の写真から、身近な自然の生物多様性、そしてアライグマやハクビシン、ウシガエルなど外来種の侵食状況について美しい写真とともに報告いただきました。

 第2部は楽しみいしていた五箇先生からのご講演です。ちなみに五箇先生はフジテレビ全力!脱力タイムズの解説員として出演されているだけでなく、環境省など国の各省庁と連携して、外来種問題など生き物に関する様々な問題解決に取り組まれているなど各方面で活躍されています。

 『生物多様性』という言葉はみなさん聞いたことはあると思いますが、実際説明するとなると難しいですよね。五箇先生からは生物多様性の本当の意味、そして多様性を守ることは決して『愛護』ではなく私たちが持続可能に生活するために大切なことであることを説明していただきました。

 また、現在世界中で感染が拡大されている新型コロナウィルス拡大の背景にある人間活動による過剰な自然破壊と経済のグローバル化についても解説いただきました。(ほかにも印象的なお話がたくさんありましたが到底ここには書ききれません。 )この日は人と自然科の生徒8名と総合学科の生徒2名も 一般聴衆者として 参加。興味深い内容に大満足でした。

 第3部はパネルディスカッション。会場にいる参加者、そしてWebexを通してオンラインで参加してくれている小中学生から届いた、研究発表や五箇先生の講演についての質問に答えたり、感想を言い合ったり、問題について考えたりしました。 そして五箇先生からも専門家としてのアドバイスをたくさんいた だきました。人と自然科の生徒からも『学校の農場で栽培しているスイートコーンやブドウも毎年アライグマの被害にあっている。電柵やおりによる捕獲のほかに何か有効な方法はないのか』という質問を五箇先生に投げかけ、『野生動物に以前のように人間の怖さを教えること、そして人間の生活域と野生動物の生活域の間に明確なゾーニングを設けること。そのためには・・・・・』と対策のヒントを直接いただきました。

 最後に五箇先生から、『新型コロナウィルスの問題や生物多様性、外来種の問題は本来なら私たち大人が解決する問題。逃げてはいけない。そしてこれから主役となるのはここにいる高校生やオンラインで参加している小中学生です。この問題に興味を持ち続け、社会を変えていきましょう。』との激励の言葉をいただきました。

 三田市、祥雲館高校をはじめとした関係者の皆さま、このような機会をいただき本当にありがとうございました。

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