人と自然科 ひとはく連携セミナー 人類の進化について学ぶ

 9月18日(金)人と自然科1年生「人と自然」の授業で、今年度2回目となるひとはく連携セミナーが行われました 。1年生学校設定科目「人と自然」の授業では年間9回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。今回も人と自然の博物館全面協力の下、会場はホロンピアホール(大ホール)。座席を2つ以上あけ、マスクを着用し、しっかりソーシャルディスタンス確保。万全の対策です。

 この日は『アフリカの大地に人類進化の謎を探る~ゴリラの祖先化石から人類の誕生期を推定する~』をテーマに加藤茂弘研究員よりに生物の進化の過程ついて学びました。

 そもそも『人類』とは何でしょうか。生物学的に人類は『直立2足歩行するほ乳類』と定義されています。

 そして人類がいつ生まれたのかを探る方法として、遺伝子(DNA)から推定する方法と、化石から推定する方法の2つの方法があります。今回詳しくお話しいただいたのは化石から探る方法。直立2足歩行の証拠を示す骨の化石が古人類の化石となり、この古人類の化石を見つけることで人類誕生の時代が推定できることになります。

 ちなみに直立2足歩行にともなう骨格の変化として、大型類人猿のチンパンジーと人の骨格を比較してみました。チンパンジーは頭がぶら下がるようについているため首の骨が太く、骨盤が縦に長いなどの特徴があり、人は骨盤が横に長い作りになっており、土踏まずがあるなどという特徴があるそうです。

 さて、加藤研究員が古人類化石研究の舞台として活動されているのがエチオピア。コーヒー豆の原産地でアフリカ大陸内で最も古い独立国です。エチオピアでの物価や野生動物などの豆知識も教えてもらいました。

 また、化石発掘のいろいろを教えていただきました。少し赤色で川が流れて来たようなところに化石がある可能性がある事、そして一度とった化石やその周りの土もしっかりふるいをかけ、取り忘れがないように気を付けることなど、コツがあるようです。

 そして加藤研究員がエチオピアで発見したたくさんの化石を紹介いただき、その結果から推定されるのは、アフリカ類人猿と人類がアフリカ大陸で独自に進化してきたということ、そして人類誕生期を700万年~800万年前という説が有力となったとの説明をいただきました。

 とても専門的な内容で、講義が終わったあとに直接質問する生徒がいるなど、大変興味深い内容でした。加藤先生ありがとうございました。

 次回の人博連携セミナーは、10月2日(金)『河川生態系の仕組み』をテーマに、三橋弘宗研究員より、講義をいただく予定です。

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