阪神農業改良普及センターとの連携事業の一つで、農業の担い手支援事業の一環で農業者に講師として特別授業をしていただいた。
今回は本校の卒業生で、尼崎市で施設野菜をされている青年農業士の小寺清隆さんでした。都市型農業を実践されておられ、トマトは地元で直販されているが、人気のために長蛇の列ができ、あっという間に売り切れるそうです。
阪神農業改良普及センターの方に講師の紹介をしていただき、小寺さんの授業が始まりました。まずは農業をやろうを思ったきっかけですが、小学2年生の時に学校の社会見学で自分の家の田植えを見学したことで農業に関心を持ったそうです。なんとその時に自分の父親の仕事が農業だということを知ったそうです。父親の働く姿を見てかっこいいと思ったそうです。
その後、有馬高等学校で学び、農業大学校に進学後に就農されました。
現在の経営状況などを話され、わかりやすく伝えるために以前に情報番組で取り上げられた映像を流されました。こだわりのトマトを栽培されていることが説明されていました。
トマト栽培の原点となったのが、農業大学校時に研修に行かれた農家さんの影響だったことです。そこでは4つのことを教えてもらったそうで、生徒にも大事なことだから覚えていてほしいと言われました。
1つ目は「基本が大事」基本通りできれば応用もできる
2つ目は「情報を得る」新聞、普及所、JA、農家さんなどから常に新しい情報を得る
3つ目は「数字にこだわる」農業は科学であるので、収穫量や売上はもちろん、成育などのデータをしっかりとる
4つ目は「健康な体」何をするにも体が大事なので、健康を維持すること
見てください、この真剣なまなざし。農業に対する熱い想いを持った小寺さんの熱弁に一生懸命耳を傾けています。
最後に生徒へのメッセージとして、「小さな夢を叶えていき、最後に叶うか叶わないかの大きな夢を持つこと」「うまくいかないことがあるけど、諦めないで挑戦すること」「仲間を大切にすること」を伝えられました。
わずか1時間弱の授業でしたが、生徒にとっては前向きに考えることができた有意義な時間であったようです。