人と自然科 人博連携セミナー4回目 昆虫の色から学ぶ適応と進化

9月21日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第4回目となる人博連携セミナーが実施されました。『人と自然』の授業では年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から自然や環境、動植物など専門的な直接講義を頂き、深く学ぶことができます。

新学期の入って初めてとなるこの日は、人と自然の博物館 櫻井 麗賀 研究員より『昆虫の色から学ぶ適応と進化』と題し講義を頂きました。h30hitohaku3kaime0

まずは適応と変化について基礎から学びます。生物の集団においては有利な性質を持つ個体が生き延び、多くの子孫を残すことができる『自然選択』が繰り返されています。その過程で子は親の遺伝的な形質を引き継いでいきますが、その中で変異⇒遺伝⇒過剰な繁殖⇒選択というプロセスを繰り返しながら進化していきます。

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次に古典遺伝学、やDNAについて説明を頂いた後は、昆虫が外敵から身を守るための様々な進化について教えていただきました。

まずは『ベイツ擬態』と呼ばれる進化。毒をもたない生物が有毒な生物に姿を似せる進化です。例えばナナホシテントウムシやヒメスズメバチのように警告色に色を変えたり、セスジスカシバのようにスズメバチに似せているように進化した昆虫も存在します。そのほかにもキノカワガやショウリョウバッタのように隠蔽色に色を変えたり、『工業暗化』といって蛾のように暗色の変異個体が増加していく進化もあるということも学びました。

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また説明の中で最も生徒が興味を持ったのは、なぜオスとメスで姿が異なるのかということ。先生の話では、生物界では子孫を残すということが目標のためだそうで、例えばカブトムシやクワガタムシは、メスをめぐってオスが争うときのアピールのためツノが生えているそうです。また、オオミノガのオスはメスが出す臭いを探すために羽が生えたりという例もあるようです。とっても面白いですね。

講義の最後には、実際に博物館に収蔵されている大変貴重な昆虫標本も見せていただきました。講義の内容がさらに理解できました。

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次回の人博連携セミナーは、10月5日(金)山内健生研究員より『土壌動物の観察と採集』をテーマに、実際に深田公園で土壌動物を採集し観察する講義を受講する予定です。今からとても楽しみですね。

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