人と自然科では、夏休みに入っても、毎日当番にあたっている生徒が登校し、農場の管理実習(総合実習)を行っています。暑い中ですが、熱中症にならないように細心の注意を払いながら頑張っています。
一方では、兵庫県阪神農業改良普及センター様にサポートしていただきながら、夏季休業中に都市農業体験実習(農業インターンシップ)を展開しています。この事業は、阪神間の先進的農家で栽培技術や流通販売技術を実習することにより、受入農業者の指導などによってスキルアップを図り、就農などの進路目標実現につなげていこうという取り組みです。今年は1.2年生の生徒4名が参加を希望し、随時実習が展開されています。今日はそのうちの2名の様子を紹介します。
1年生の女子生徒は8月上旬から三田市の『おおにし農園』様で実習を行っています。おおにし農園では、農薬をできる限り使わない農法で、なるべくたくさんの品種を栽培し、新鮮な野菜を消費者に直接届けておられます。
酷暑のため、実習は農家さんの時間に合わせ、6:00からスタートしているそうです。選果場ではカボチャなど生産物の選別や、トマトの荷造り作業を行いました。
また、農場でも鎌を使って除草作業を行っています。中には強い繁殖力を持っている雑草もあり、そのような雑草は畑の外に出すために分別するなど工夫して行っているそうです。
熱心に実習しているようで農家さんからの評判も上々。生徒も毎日の実習が充実しているとのことでした。
2人目は2年生の男子生徒。三田市北部にある『中上農園』様で実習を行っています。中上農園の責任者の方は有馬高校の大先輩。兵庫県のエコファーマーに認定されるなど、最新の技術を積極的に取り入れながら減農薬でこだわりのお米や野菜を大規模に栽培している農家さんです。
今の時期はキュウリの収穫の真っ最中です。初日はキュウリの収穫や整枝作業を行ったそうです。
また、巡回したこの日は収穫が終わったトマトを片付けるための準備作業を体験しました。実習を通して自動化された環境管理システムなどを実際に説明してもらいながら学んでいるそうです。
生徒も、大変だがとてもやりがいがある。休憩時間には農場長や従業員の皆さまと一緒にお茶をしながらいろいろな話を聞くことができ、毎日が充実していますとのことでした。残りの期間も無理なく頑張ってください。
このほかにも今年度は2軒の農家で都市農業体験実習が展開されます。後日改めて紹介します。農家の皆さま、阪神農業改良普及センターの皆さま、お世話になります。