人と自然科 第3回人博連携セミナー 恐竜類をはじめとした脊椎動物化石について学ぶ

6月22日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第3回目となる人博連携セミナーが実施されました。『人と自然』の授業では年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から自然や環境、動植物など専門的な直接講義を頂き、深く学ぶことができます。

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この日は『下部白亜系篠山層群から発見されている脊椎動物化石』と題し、池田忠広研究員より講義を頂きました。

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皆さんご存じの『丹波竜』をはじめ、兵庫県丹波市、篠山市に分布する下部白亜系篠山層群からは、約1億1千万年前に生息していたと考えられる恐竜類を始めとした多数の脊椎動物の化石が産出されています。この日は化石の発見から発掘調査の概要、最新の研究成果について丁寧にお話しいただきました。

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まずは、化石発見までの軌跡についてお話しいただきました。2006年に地元の地学愛好家の方が丹波痔山南町の河川敷で恐竜の肋骨とみられる化石を発見したのがすべての始まりでした。そして6回にわたる発掘調査の結果『タンバティタニス・アミキティアエ』=通称丹波竜の化石と判明しました。そして恐竜類の他にもカエル類の全身骨格やトカゲ類など白亜紀前期の脊椎動物の化石が多く発見されており、進化の過程を研究する上で重要な資料となるそうです。

池田先生のお話しによると、これからも新たな化石が見つかる可能性はまだまだ高いとのことでした。

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後半からは膨大な資料の剖出作業など、調査の過程についてのご講義を頂きました。前述の通りまだまだ化石が含まれていると考えられている未調査地が多く有り、さらには篠山群層回収された化石を含む可能性のある岩石も大量に存在します。限られた予算とマンパワーでどのようなに調査を進めて行くのかを詳しく教えていただきました。

まずは発掘作業。今回の発見は市民との協同作業で行われているとのことでした。研究者にとってもマンパワーがほしい。そして市民の方も自分で化石を見つけたい、町おこしをしたいとの想いがあり、お互いが上手く連携し合って調査が進められているそうです。

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そして膨大な量の剖出(クリーニング)作業。剖出作業とは、岩石から化石を傷つけることなく取り出す作業のことです。海外では『プレパレーター』と呼ばれる剖出の専門職があるそうなのですが、日本ではそのような職業は存在していませんでした。そこで今回はスカウトやハローワークを通して1から育てているそうです。採用試験の方法から育成方法まで詳しく教えていただきました。

終了後『今回話を聞いてとても興味がわき、将来自分も発掘調査をしてみたい』という生徒の感想も見られました。池田先生、興味深いご講義本当にありがとうございました。

次回の人博連携セミナーは、9月に『昆虫の色から学ぶ適応と進化』をテーマとして、櫻井研究員より、生物の適応と進化について最新の研究成果を交えながら学ぶ予定です。とっても楽しみですね。

 

篠山

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