1学期始業式

校長 西 茂樹

 皆さんおはようございます。平成30年度を迎えました。3年生は最高学年、そして受験生という自覚、2年生は学校の中核という自覚を持ち、気持ちも新たに今日を迎えていることと思います。
 さて、皆さんの中に「心機一転」という言葉を知らない人はいないと思います。では、どういう意味かわかりますか。「何かを契機として気持ちが良い方に変わること」という意味です。
 本来、時間の流れの中に切れ目はないのですが、日本には節目節目に切れ目を設けて気持ちも新たに事に励もうとする風習があります。その一つが「新年度」であり、「始業式」です。今、皆さんはそれぞれに心機一転「今年度こそは」という何かしらの決意を持ってこの場にいると思います。しかし、その決意もいつの間にかどこへやら、という経験を繰り返してきた人は少なくないと思います。そんな人のために。
 フランスのことわざです。「卵を割らなければオムレツは作れない」
 アメリカのことわざです。「ガソリンを入れなければ車は走らない」
 イタリアのことわざです。「パスタは茹でなければ食べられない」
 これらのことわざの言わんとすることが分かりますか。「何事もまず行動に移すことが大切である」ということです。皆さんは決意をすぐに行動に移していますか。そしてそれを継続することで習慣化させていますか。
 よく、人間は習慣の生き物であると言われます。習慣には「行動の習慣」と「考え方の習慣」という二つの習慣があります。
 まず、「行動の習慣」についてですが、これは毎朝何時に起きるとか、食後は歯を磨くとかいった日常の習慣です。学習について言えば、毎日何時から勉強を始めるとか、何時間勉強をするとかいった学習の習慣です。実は、人間の身体は、行動の習慣が身について初めてうまく機能し、力を発揮できるようにできているそうです。それが証拠に、この春休み、不規則な生活をしてしまった人、今の自分の体調を見ればよく分かると思います。今の状態で力を発揮できますか。普段あまり勉強しない人がいきなり5時間も6時間も勉強できますか。基本的生活習慣の確立、学習習慣の確立ということについて繰り返し指導されてきたと思いますが、その背景にはこうした事情があります。
 次に、「考え方の習慣」についてですが、これは目に見えるものではないだけに習慣化は困難であると言われます。それを習慣化させるには、目に見える形にする、たとえば手帳やノート、机の上などといったよく目につく所に書いておいたり、紙に書いて部屋に貼っておいたりして、絶えず心に刷り込むことが大切です。
 決意をすぐに行動に移し、それを継続することで習慣化させる。また、心に刷り込むことで習慣化させる。「行動の習慣」と「考え方の習慣」をともに身につけることで、皆さんの決意は必ず達成されます。ぜひ実践してください。皆さんには、ハードルを上げて越える努力を惜しまないでほしい、自分の無限の可能性に挑戦してほしい、そう願っています。
 それでは、平成30年度の皆さんの大いなる飛躍と成長を期待して式辞とします。