2学期を終えて

校長 西 茂樹

 本校ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。早いもので2学期が、そして平成29年が終わろうとしています。今年は耐震工事、空調設置工事、太陽光工事等、本校にとって大きな工事の1年でした。一方、命に関わる大きな事故もなく、全校生は皆元気に登校してくれました。とても嬉しく思っています。
 3年生は推薦入試で国公立大学や難関私立大学に多数合格するなど、好結果を出してくれています。年明けのセンター試験、私大入試、国公立大2次試験と、引き続きその頑張りに期待しているところです。2年生は北海道へのスキー修学旅行が近づき、その準備で忙しくしています。修学旅行が終わるといよいよ受験生です。1年生はこの1年間で高校生として精神的にも肉体的にも随分たくましくなりました。新入生のよき模範となってくれるものと確信しています。
 さて、12月22日(金)に2学期終業式を行いました。その際、生徒達に話したことを記します。

 「皆さんおはようございます。先日、2017年の漢字が発表されましたが、どんな漢字か知っていますか。そう、『北』です。『九州北部豪雨』や『北朝鮮問題』など、今年の出来事を象徴する漢字が『北』であるとして『北』に決まったようです。皆さんは自分にとってのこの1年をどんな漢字で表しますか。
 ところで、皆さんは『1万時間の法則』を知っていますか。知っている人は手を挙げてください。この法則は、アメリカのジャーナリスト、グラッドウェルが提唱して一躍有名になりました。世界で一流と言われた人達が、一流と言われるまでに要した時間を統計的に調べていくと、その多くの人に共通する時間、それが1万時間だったのです。例えば、モーツァルトが6歳で作曲を始めてから数々の名曲を生み出すようになるまでに要した時間。ビートルズがバンドを結成してからスターになるまでに要した時間。ビル・ゲイツが初めてコンピュータに触れてから世界に認められるようになるまでに要した時間。これらすべて1万時間です。昨年、オートファジーの研究でノーベル医学・生理学賞を受賞した大隅良典・東京工業大学栄誉教授は、少年時代の知的な興味が夢につながり、誰もやらないことをやろうという思いに駆られて酵母の液胞の研究を始め、ノーベル賞につながりました。本格的にこの研究を始めてから発見するまでに要した時間も、やはり1万時間だったそうです。どうやら、一流と言われるまでには1万時間の努力を要するようですが、見方を変えれば、1万時間の努力で一流になれるのです。それなら努力してみようと思いませんか。ちなみに、この法則の提唱者であるグラッドウェルによれば、1万時間努力して報われなかった人はいないそうです。嬉しいことに、1万時間努力すれば、誰でも一流になれるのです。
 さて、皆さんは、今、何に1万時間をかけていますか。あるいは、今後何に1万時間をかけますか。まだ見つかっていない人は、この冬休み、自分が1万時間をかけるモノを見つけてください。そして、すぐにでもそれを実践してください。ハリー・ポッターの翻訳者である松岡佑子さんは、『物事の成功の度合いは、かけた時間に比例する。何事も努力し、ぎりぎりまで人事を尽くした時に魔法がかかる』と言っています。松岡さんのこの言葉も、グラッドウェルと同じことを示唆したものだと思います。
 3年生の多くは、これから受験に挑みます。今は不安で一杯だと思いますが、松岡さんのこの言葉を信じて最後まで諦めずに努力を継続してください。1、2年生も、それぞれ2年後、1年後に向けて努力を惜しまないでください。
最後に、皆さんは『明日はヒノキになろう』、『あすなろ』という言葉を知っていると思います。明日から冬休みに入りますが、この言葉のごとく、明日の自分が今日の自分より成長した自分であり得るよう、充実した時間を過ごしてください。そして、生活のリズムを崩さないよう、しっかりと自分を律し、相高生としての自覚を持って過ごしてほしいと思います。」

 1月9日に全校生が元気に登校してくれること、平成30年が皆さんにとってすばらしい1年となることを祈念しています。
 皆様、どうぞよい年をお迎えください。