令和2年度2学期終業式校長式辞全文

 皆さん、おはようございます。令和2年度の長い2学期が終了します。新型コロナウイルス流行の影響が終息する見通しが全く立ちません。一斉に体育館に集合できません。このような形式で行わなければならないことは非常に残念ですが、仕方ありません。よく聞いてください。  
 新型コロナウィルスが流行して、10ヶ月が過ぎようとしています。皆さんには、三密を避け、マスク着用と、うがい・手洗いをお願いしています。新しい生活様式も次の3のことをお願いします。  
 まず、感染源を絶つこと。発熱等の風邪症状がある場合には、登校せずに、自宅で休養すること。冬期休業中でも、毎朝検温し、健康状態を確認してください。家族に風邪症状があっても、無理をせず、自宅で休養してください。
 次に、感染経路を絶つこと。新型コロナウイルスは、一般的に飛沫感染と接触感染で感染します。 飛沫感染は、くしゃみ・咳・つばなどと一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを鼻や口から吸い込んで感染します。接触感染は、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手でドアやスイッチなど物に触れるとウイルスがつきます。他者がそれに触れるとウイルスが手に付着し、その手で鼻や口を触ると粘膜から感染します。特に現在、無症状の感染者が多発しています。感染経路が不明のため、原因を特定できなかったり、集団感染が起きたりします。  
 また、コロナウイルス陽性者の濃厚接触者は、2週間の外出禁止となります。特に、マスクをはずして、話していると、その可能性は極めて高くなります。無症状で外出禁止となると、退屈な2週間となります。年末年始は、親戚が集まり、世代を超えて賑やかになります。感染予防に努めましょう。  
 3つめは、抵抗力をつけること。免疫力を高めるために、「十分な睡眠」「適度な運動」「バランスの取れた食事」を心掛けましょう。
 私が、2学期で一番印象に残っていることは、11月4日に衆議院議員の山口壯氏を招いて令和2年度創立記念国際理解の講演です。今しておくべきことに、「小説を読んで人間の幅を広げること」「きちんとした英語を身につけておくこと」をあげられました。 読書をするとき、脳は特別な使い方をされるため、創造力が鍛えられます。 小説を読んでいるときの脳は現実の出来事に対するときとほぼ同じ働きをしていて、脳は小説で読んだ出来事と現実での経験をほとんど区別せずに処理しているそうです。小説は、現実世界で起こりうる出来事をシミュレーションすることに役立ちます。  
 また、小説は共感力を育むことにも役立ちます。小説を読むということは、すなわち他人の視点に立って、物事を眺めるということです。 さらに、著者との対話です。著者がどう考えているのか、どう感じたのか。自分以外の視点でものを考えることができるようになります。本を多く読んだ人は、多くの視点を持っています。広い視野を持つことで、周りの人とは違うユニークな価値を提供できます。 読解力も高めます。読解力は今のところAI(人工知能)には習得が困難な能力のため、読解力の高い人はAIに仕事を奪われないだろうと考えられています。  
 最後に、山口氏も語られていた、英語です。英書を読むことは英語の学習に最適です。最低限の文法さえ知っていれば、容易に理解できます。英書を一冊通読すれば、長文の試験問題が短く感じられたり、英文に対する抵抗感が少なくなるでしょう。今後、皆さんが社会で活躍する時代は、ボーダーレスとなり、あらゆる言語が飛び交う世の中になるでしょう。  年末年始、不要不急の外出は自粛しましょう。時間のある人は本を読んで自分力を高めましょう。  
 3年生は、自己実現に向けて、もう一踏ん張りです。応援しています。3学期は元気な姿で登校してください。以上、2学期の終業式の式辞といたします。