第1学年(43回生)自然科学コース宿泊研修

 この研修は兵庫県立大学理学部の研修室見学と理化学研究所放射光科学総合研究センターでSpring-8とSACLAの施設見学をすることで先進科学についての知見を広め、興味を高めること、また、牛窓研修センターカリヨンハウスでの海洋生物の観察や天体観測、いかだ作りをすることで、自然との関わりを深め、環境に対する意識を高めるとともに、自主性や協調性を育むことを目的としています。
 7月30日(火)の午前中は兵庫県立大学理学部の研究室を見学しました。4つの班に分かれ、生命科学や物理学の講義を受けました。樋口研究室では「タンパク質の形を見よう」ということで3Dの映像を通してタンパク質の形を見、その役割について分かりやすく説明してもらいました。坂口研究室では実際に牛のDNAを見せてもらったり、タンパク質の合成の映像を見せてもらったりと生体物質科学の基礎を教えていただきました。そのようにどの研究室でも専門的な内容を理解しやすいように工夫してくださり、生徒たちは興味を持って聴くことができました。
 昼食を兵庫県立大学理学部の食堂でとり、午後からはSpring-8とSACLAの見学をしました。職員の方からの説明で、Spring-8が放射光を作り出す仕組みや、SACLAが物質を原子レベルで見ることができる顕微鏡であること、その技術を用いて光合成の反応経路において水が分解されて酸素を作り出す仕組みが解析されたことを知りました。さらに、医薬品や化粧品、エコタイヤなど我々の身近な商品を開発するための研究が行われていることを知り、ここで行われている最先端の研究が我々の生活に大きな役割を果たしていることを再認識することができました。生徒たちは職員の方に積極的に質問するなど、強い興味と関心を抱いたようでした。
 夕方、牛窓港の向かいにある前島に到着し、牛窓研修センター「カリヨンハウス」でBBQを楽しみ、日没後、天体観測とウミホタルの観察を行いました。天体観測では天候にも恵まれ、大型望遠鏡により土星の輪や木星の模様をはっきり見ることができました。また肉眼でも夏の大三角や北斗七星など多くの星を見ることできました。ウミホタルの観察では、ウミホタルの発光により海面が光ること、また捕獲したウミホタルが青く光るところを観察することができました。これらの体験を通して生徒たちはより自然に対する親しみと興味を持ったように感じました。
 翌日7月31日(水)は朝から6つの班に分かれていかだ作りをしました。職員の方の丁寧な指導のもと、材木をボルトやロープでつなぎ合わせ、発砲スチロールの浮きを底に結び付け、2時間かけてすべての班のいかだが完成しました。その後、凪いだ瀬戸内海へと進水し、約1時間半クルージングを楽しみました。まっすぐ進まない班、スピードが出ない班などいろいろありましたが、どのチームも個性を発揮しながら、大自然を肌で体験することができました。
 この2日間の研修を今後の学校生活に、また自分の進路希望達成のために是非生かしてもらいたいと思います。