第45回入学式 式辞

 桜花爛漫、相生湾を臨む閑静なこの高台にも、春の到来を感じられる今日の良き日、兵庫県立相生高等学校 第45回生の入学式を挙行するにあたり、大高PTA会長様のご臨席を賜りましたこと、心より感謝しお礼申し上げます。ありがとうございます。
 ただいま、入学を許可いたしました200名の新入生の皆さん、入学おめでとう。また、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
 新入生の皆さんは、今、不安が入り交じりつつも、将来の夢や相生高校での新しい学校生活への期待に、心弾んでいることでしょう。今日この日に至るまでに、ご家族の温かい愛情や、中学校の先生方の熱心なご指導があったことを決して忘れないでください。その感謝の心とともに、入学後も初心を忘れず、さらに努力を積み重ね、自ら考え、主体的に学ぶ意欲を持ち続け、この3年間で、一層人間的な成長を遂げて欲しいと願っています。
 私ども教職員は、皆さんを心より歓迎し、皆さんが充実した学校生活を送ることができるように、情熱と愛情を持って指導に当たっていきたいと決意しております。

 さて、本校は高度経済成長という社会背景の中、地域の方々の熱い思いが実り、昭和52年に開校し、今年で創立45年目を迎えました。校訓「自律 創造 敬愛」の精神を基調として、こころ豊かな人間性の涵養、主体的に学ぼうとする意欲、激動する社会変化に柔軟に対応する力、地域社会や国際社会に貢献できる人材の育成を目指してきました。この教えの元、本校は、国内外に優れた人材を多数輩出してきました。皆さんは、この歴史と伝統ある相生高校の第45回生としての誇りを胸に、常に志しを高く持ち、夢の実現、目標の達成に向けて学び成長し続けて欲しいと思います。
 今、本校は、「相生高校から世界へ」というスローガンを掲げています。この言葉のように、まずは大きな夢と目標を持ってください。

 これからの我が国は、第4次産業革命が進展し、AI、Iot、ビッグデータなどの急速な技術発展と更なるグローバル化により、産業社会構造が劇的に変化するといわれています。また、「答えのない時代」とも「予測できない時代」ともいわれています。こうした変化に伴い知識や技術も高度化し、それに対応できる人材が強く求められるようになってきます。「高い学力」や「主体的に学び続ける力」ももちろん重要ですが、答えのない、予測できない課題を解決するためには、他者との「協働」が絶対的に必要となってきます。そこで重要となるのが、他者との人間関係・信頼関係を構築するため「人間性と感性」なのです。AIやロボットには無い豊かな感性や表情、人間性を有し、高い学力と高い人間性・人間力を兼ね備えた人材に成長してください。期待しています。

 最後になりましたが、保護者の皆様にお願いがございます。高校3年間というのは、人生の方向を決定する大事な時期であり、その一方で悩み苦しみが大きい時期でもあります。私たち教職員は、お子様が自らの生きる道を、自らの力で切り拓いていけるように、そしてお子様の健全な成長をサポートするために全力で指導に当たっていく所存です。どうか、連絡・連携を密にしていただき、学校と家庭が相互に補完し合う体制をつくって行きたいと思っていますので、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
 新入生の皆さんのこれからの学校生活が、安全で安心なもので、かつ実り多きものになることを祈念しまして、入学式の式辞といたします。

令和3年4月8日
兵庫県立相生高等学校長 栗林 秀忠

令和3年度 1学期始業式 式辞

 みなさんおはようございます。
 伝統あるそして、今勢いのあるこの相生高校に着任して、私はとてもわくわくしています。
 春休み中、多くの生徒がコロナ禍にも関わらず、しっかりと挨拶をかわし、かつ礼儀作法もしっかりとできている皆さんに感心させられました。すばらしい学校だとすぐに感じられたことが、今のわくわく感につながっています。
 さて、昨年はコロナウィルスにより、2年生は入学式、3年生は修学旅行の中止、また多くの学校行事の中止や延期、縮小となってしまい、さぞかしつらく悔しい思いをしたことでしょう。先日の早稲田大学の入学式で学長が、「そんな君たちだからこそ、これからの未来を切り拓く強い力・強い心を持っているはずだ。」といっていました。まさにその通りだと思います。皆さんは、辛く悔しい思いを胸に秘めながら、この困難な状況を自分達のアイデアと工夫で何度も難局を乗り越えてきました。例年とは違った形であったかもしれませんが、皆さんは、確実に成長しています。
 この4月に入り、再びコロナは猛威を振るう状況となってきています。変異株の存在も不安をあおりますが、今年度本校は、生徒のみなさんと先生方の協力のもと、しっかりと感染症対策を行いながら、できるかぎり行事を実施して行く予定です。もちろん縮小や内容変更はあると思います。皆さんには苦労をかけるとは思いますが、前向きにとらえ、学校生活を送ってほしいと思います。よろしくお願いします。

 次年度から完全実施される新しい学習指導要領は、近い将来、第4次産業革命の進展によるAIやIoTの急速な発達により、「答えのない時代」が到来することを見越し、探究的な学習、実用的な学習、他者との協働(チーム力)、AIにはない人間性やコミュニケーション能力の育成に重点を当てています。こうした時代の到来は、もう少し先の話だろうと思っていましたが、期せずして、このコロナ禍により、「当たり前が当たり前ではない時代」「全く予測ができない時代」「何が正解かわからない時代」が到来してしまいました。大きな声で挨拶できない。合唱や演奏ができない。楽しく会話しながら会食ができない。帰省したくてもできない。病院にお見舞いにもいけない。
 皆さんにお願いしたいのは、こうした状況でありますが、こんな時だからこそ、後ろ向きにならず、前向きで明るく、強い心をもって欲しいと思います。強い心をつくために、一番重要な事は、人に優しく、人の立場に立って物事が考えられるように訓練することです。挨拶もその一つです。挨拶するにも勇気がいりますよね。人に助けを求めることも重要です。自分のプライドが邪魔しますよね。要するに、自分自信が強がってしまうことの反対をすることこそ、「心を豊かに、そして強くする訓練となるのです」。人は、あるいは脳はそういう風にできています。

 最後に、2年生は中堅学年として、また進路決定に重要な年になります。3年生は部活動も最後の大会を控え、そしていよいよ進路実現の年になりました。「進路の手引き」にも、進路実現のためには、最後の最後まで諦めず、「目標を勝ち取る!」という強い意志・心を持ち続けることだと書いてあります。やはり、「強い意思・強い心」です。以上のことを念頭に置いて、この一年間頑張ってください。