令和元年度1学期終業式 校長式辞

1学期の終業式を無事に迎えることを大変嬉しく思います。43回生が入学し、相高祭や球技大会など行事を成功させることができたのは、皆さんの力が思う存分に発揮できたからだと思います。
 では、皆さんに問題を考えてもらいましょう。
 
問題 次の命題は真か偽か。
  すべての科目の定期考査で、「良い」点数を取ることは簡単である。
自分で、正しいか、誤りか、を考え、次にその理由を二つ考えてみましょう。
 ①正しい か 誤り か
 ②理由に正当性があるか。
 (答)すべての科目の定期考査で、「良い」点数を取ることは簡単である。
 (理由)範囲が決まっているから
でも、私はいくら勉強しても、「良い」点数が取れたとがありません、という人は多いですよね。
なぜでしょう。そこには、間違いが二つあります。
 ①作戦がまちがっている。
 ②練習が足りない。

ここで、A高校の野球部を強くする作戦を考えてみます。 
まず条件は・・・
 ①ピッチャーは球速はないが、コントロールは良い。
 ②守備はうまくないが、うまくなるには時間がかかる。
 ③打撃もよくないが、打つのが好きな選手が多い。
 ④他のクラブとの関係で、放課後にグラウンドを使えるのが週に三回しかない。
この条件で強くするにはどうすればよいでしょうか。
 長所を伸ばす。
 短所を目立たなくする。
 選択と集中だ。
つまり、
 ①ピッチャーはコントロール最優先で行く。
 ②守備は仕方ないのである程度目をつぶる。
 ③打撃は最優先で、早朝練習やバッティングセンターも使う。
 ④グラウンドが使える時のメニューは、分刻みのものを選手が作る。

えっ、これってどこかで聞いたことのある作戦では?
その通り。東京の開成高校野球部の作戦です。
開成高校野球部がすごいのは、この作戦で、迷いなく徹底的に練習したこと。そして、開成高校野球部の目標は、甲子園に出ることではなく、地区大会でベスト16に入ること。実際、見事達成してしまいました。

これを定期考査に置きかえてみます。
定期考査で「良い」点数を取るためには?
 ①作戦 テストに出る(出そうな)ところは全体の中のどの部分かを正しく分析する。
 ②練習 その部分を中心に、時間をかけて記憶する。
私が今まで点数が悪かったのは・・・
 ①作戦ミス テストに出ない(出なさそうな)ところも全て勉強しようとしていた。
 ②練習不足 勉強時間が少ないし、嫌いな教科は全くする気にならなかった。

作戦ミスと言われても、テストに出るところが分かりませんという人がいるかもしれません。
自分でできないことは、他の人の助けを借りましょう。
 ①教科の先生
 ②友人 できれば賢い友人
 ③塾の先生
練習不足と言われても、
 ①勉強時間は増えません。
 ②嫌いな教科は嫌いです。
どうすればいいでしょうか。
 ①まず、スマホを解約する。
無理です。9時以降はLINEをしないように決める。
 ②数学なんて教科書を開けることすら嫌いです。
数学の面白さと必要性を自分のものとして捉える。

まとめ
①目標を立てます。
②現在の条件を確認します。
③作戦を立てます。
④自分の限界まで努力します。
⑤目標が達成できたか。
⑥達成できなかった原因を探ります。
⑦次回の目標、作戦に生かします。

次に、皆さん10年後の社会はどのようになっているのでしょう。
VUCA(ブーカ)WORLD が到来すると言われています。
V volatility      変動性
U uncertainty     不確実性
C complexity      複雑性
A ambiguity       曖昧性
では、どうすればよいか。どのような力をつける必要があるか。
①不確実な時代で副作用があるかもしれないけど、意思決定できる力
②仮説検証スピード力
③多様性受容力(専門外や違う意見を受け入れる)
④開発力(学ぶ力を自ら切り拓き、強みを増やす力)
⑤課題設定力(自分で課題を設定し、先見性を持つ)
⑥変化抽出力、変化適応力

 最後に、一番大切なことは、自己効力感(世の中の役に立つ自信)だと思います。大学受験だけではなくて、職業観、人生設計まで見通して、考えてください。夏休みに様々な経験をして、「やればできる」自分を磨いて2学期の始業式に元気な姿で会えることを楽しみにしています。