ぶらり相生第31号「万葉集に詠まれる相生」

 立秋が過ぎ、季節は確実に秋を感じるようになりました。相高も年度の後半の取組が始まりました。ホームページで日々の取組を発信していますので、ご覧ください。
 さて、万葉集というと上代の代表的な文学作品で約4500首が残されています。万葉集に出てくる兵庫県の地名は、明石市関係で、明石の門、明石の浦、名寸隅(なきすみ)(明石の海岸)、藤江の浦、淡路島関係で、野島(淡路市)、松帆の浦(淡路市)、その他、武庫川(西宮市)があります。
 相生の地を詠んだと思われる歌3首を、今回は、紹介します。
 歌聖と呼ばれ、三十六歌仙の一人、万葉集第一の歌人長歌19首、短歌75首が掲載されている柿本人麻呂、宮廷詩人で、代表的自然詩人の山部赤人が相生のことを詠んでいます。それから万葉集の中で、今から紹介する歌のみに登場するのが日置少老(へきのおおゆ)です。それぞれの歌をみてみましょう。
  「縄乃浦爾 塩焼火気 夕去者 行過不得而 山爾棚引」(巻三・三五四号歌)(縄の浦(那波の浦)に 塩焼くけぶり 夕されば 行き過ぎかねて 山にたなびく)(日置少老)
 瀬戸内海航路を船で進み、相生沖を通り過ぎる時に、那波の浦から立ち上りゆく煙に興をもよおして作られた歌です。
 次に、紹介するのは、「縄浦従 背向爾所見 奥島 榜回舟者 釣為良下」(巻三・三五七号歌)(縄の浦ゆ 背向(そがい)にみゆる 沖つ島 こぎ廻る舟は 釣をすらしも(山部赤人)です。
 那波の浦から後ろの方に見えている奥島の周辺をこぎ廻っている船は、釣りをしているらしい。
 最後に、「妻隠 矢野神山 露霜尓 尓宝比始 散巻惜」(巻十・二一七八号歌)(妻ごもる 矢野の神山 露霜に にほひそめたり 散らまく惜しも)(柿本人麻呂)
 矢野の神山が露や霜で美しく色付き始めたこの映えわたるもみじもいずれ散ってしまうのだろう 惜しいことであるよ。
 歌に詠まれる風情にある相生の風景を味わってみてはいかがでしょうか。

日本文化再発見シンポジウム

 9月29日(土)、兵庫県公館において開催された、県政150周年記念・兵庫県伝統文化研修館開設2周年記念事業「日本文化再発見シンポジウム」に本校1年の永田夢海さんがパネラーとして参加しました。
 第1部では、NHKラジオセンター・チーフプロデューサー、西垣幸児氏による「日本文化の国際化に向けた情報発信」と題した特別講演があり、自分を知り語ること、歴史を知り語ること、世界に出て「やってみなはれ」という3つのメッセージを高校生たちに贈りました。
 第2部では、慶應義塾大学法学部・田所昌幸教授がデモレーターを務められ、県下8高校の代表による「世界に届け、日本の心」をテーマに、それぞれの考えを発表しました。
 永田さんは、兵庫県副知事や県教育次長も出席される中、緊張しながらも堂々と、世界に誇れる日本人の心性「和の心」について、自らの経験に基づいてスピーチし、日本人のアイデンティティの大切さを訴えました。
 また、本校1年の岡本幸さんと橋本理瑚さんも、同シンポジウムに参加しました。

高大連携事業 岡山大学訪問

 9月28日金曜日に、1・2年生自然科学コースの生徒80名が、岡山大学を訪問しました。
 始めにアドミッションセンターから大学概要説明があり、理系学部の説明や岡山大学の特徴を説明していただきました。
 次に、環境理工学部環境管理工学科の学科長から学科の説明を伺い、その後岡山大学水循環施設のビオトープ池の見学を行いました。ここでは、ビオトープ池に生息するトンボや植栽した水生植物、気象観測装置などの説明をしていただきました。生徒たちもいくつか質問するなど興味を持ちながら見学しました。
 最後に、①植生管理学分野②生産基盤管理学分野③土壌圏管理学分野の3つのグループに分かれて、研究室の中に入り、研究内容の説明をしていただきました。
 土壌圏管理学分野では、2つの研究室の中を見学させていただいただけでなく、大学院生による研究内容などのお話を聞くこともできました。研究室を見学している中で、廊下にある掲示物はほとんど英語が用いられていることに驚き、英語が大学では必要であることを再認識させられました。
 最後の全体会では、高校で学んできたことが、大学・大学院で活かされ、研究のためには欠かせない知識であることを教えていただきました。また、「質問することはとても大切で、意欲的に興味を持って学習してほしい」ことも教えていただきました。
 岡山大学の敷地の大きさだけでなく、研究室の設備など、高校とは違ったスケールの大きさに驚かされ、より一層、大学への進学に興味を抱いた1日となりました。