令和3年度外務省「高校講座」「地球の裏側から By Teams」

 7月13日(火)3,4限に在クリチバ総領事高木昌弘氏を講師にお迎えし、令和3年度外務省「高校講座」を実施しました。新型コロナ感染症対策として、Teamsを使って、ブラジル、東京(外務省)と本校をオンラインでつなぎ、講演会をしていただきました。全クラスの生徒たちが教室で熱心に講演に耳を傾けました。
 最初に、SDGsの実践事例を具体的に説明していただきました。清掃活動のような身近な事例から、医療体制やエネルギーといった国家レベルの話までわかりやすくお話していただきました。多くの生徒たちがSGDsの目標に対して、自分にもできることがあると認識したとの感想を書いていました。
 次に、世界から見た日本、異文化理解とコミュニケーションについてお話していただきました。困難な状況においても相手の立場に立ち、「共通利益」を探ることで道が拓けること、辛いときには自分のことばかりを考えがちになるので、I(私は)以外の主語を頭において考えることが大切であることなど、示唆に富んだお話をしていただきました。なかでも、オーストラリアの元軍人との交流のお話は印象的でした。
 最後に、高校でやっておくべきことや、外国語学習の重要性について教えていただきました。4技能を今バランスよく訓練すること、学習した表現を自分に強く引き寄せて理解すること、自分の好きなことを英語で調べることなどを生徒に熱く語りかけていただきました。最後には生徒たちの質問にも丁寧に答えていただき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
 今回の講演を通して、世界に向けての視野を広げ、「Passport to the world:相生高校から世界へ」を実現する一助になることを期待しています。
 12時間の時差があるブラジルから、生徒のために講演いただきました高木総領事に深く感謝申し上げます。また、実施に当たり、外務省大臣官房国内広報室高校講座担当の笠原様、服部様、廣嶋様にご尽力いただきました。ありがとうございました。

外務省 高校講座 実施報告ページへ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/p_pd/dpr/page22_003693.html

職業ガイダンス

 期末考査最終日の7月7日に、1年生対象の職業ガイダンスを行いました。今年は、相生市立那波中学校・山手幼稚園、社会福祉法人愛老園、読売新聞、JTB、JAあいおい、神戸電子専門学校、赤穂中央病院、山陽特殊製鋼、積水ハウス、グローリーなど15の講座を用意し、生徒たちは自分が興味を持っている分野を選び講義を聴きました。
 講師の方々からは、ビデオやパンフレットを使い、毎日の仕事の内容、やりがい、必要な知識・技能、仕事を選んだ理由、苦労話、高校時代にすべきことなど、具体的にお話をして下さいました。1年生はまだ高校に入学したばかりですが、2学期に入ると文理選択も控えているので、生徒たちは真剣なまなざしで話に聞き入っていました。今回の講義を将来の職業選択の一助として欲しいと思います。

1年自然科学コース特別講義

 6月3日(木)に1年自然科学コース対象の科学特別講義がありました。

 1年自然科学コースでは,2年生での課題研究に向け,ブラックボックス・分数パズル学習などに取り組み,科学的根拠を持って論理的に考える大切さを学んでいます。今回の特別講義はその一環として,鳥取環境大学の足利裕人先生をお招きし,講義「高校理科で読み解くニセ科学」を受けました。

 日常生活にある科学的根拠が怪しい商品や行動について解説して頂き,それらを正しく判断するために必要な「自分の手で考えの正しさを確かめる力」「結果が何を意味するのか自分の頭で考える力」「根拠に裏打ちされた科学を使いこなす力」の大切さをお教え頂きました。生徒たちは,身近な事物現象について科学的根拠を持って考える良い機会となりました。

人権教育講演会

2021.5.26(水)
4限に2年生,5限に1年生を対象に人権教育講演会を行いました。
講師 松尾 由香里 氏 (NIT情報技術推進ネットワーク株式会社)
演題 「SNSの正しい使い方 ~将来に不安を残さないために~」

スマートフォンやインターネットに潜む危険について理解を深め、安全に正しく利用するための方法を教えていただきました。
生徒は体育館に自身のスマートフォンを持参し、講演を聞きながら実際にSNS等のアカウント設定を確認し、安全な設定に変更しました。

~生徒感想一部抜粋~
・自分のスマホは大丈夫!と安心してはいけないという事をふまえて、今まで以上に気を付けて利用してきたいと思います。
・今日学んだ事はまず家族に伝えて安全で安心にスマホを使っていきたい。
・「ゲーム脳」がとても恐ろしいものだという事を改めて実感しました。
・これからは使い方、使用時間、アプリなど、利用規約をしっかり読み、上手に扱っていきたいです。

生徒会役員認証式

2021.5.12(水)6限
44回生の生徒会役員認証式を行いました。
新・旧の生徒会役員のみ体育館に集まり、他の生徒はホームルーム教室でライブ配信による認証式を視聴しました。

はじめに、校長先生から新生徒会役員一人一人に認証状が渡された後、校長先生から新生徒会に訓辞をいただきました。

次に、前生徒会長から挨拶がありました。生徒会長として過ごした日々の中での不安だったことや楽しかったこと、成長したこと、そして、新生徒会役員へのエールをお話ししてくれました。

その後、旧生徒会から新生徒会へ腕章の引き継ぎがあり、最後に、新生徒会長から挨拶がありました。

旧生徒会のみなさん、本当にお疲れ様でした。
新生徒会のみなさん、がんばってください。期待しています。

立会演説会および生徒会選挙

2021.4.21(水)
 44回生の中枢をなす、生徒会長と副会長候補者の立会演説会および信任投票が行われました。
 今年度は新型コロナウイルス感染症対策のため、1年生はホームルーム教室でライブ配信による視聴を行いました。全校生徒が体育館に揃うことはできませんが、皆集中し、立候補者3名の熱意のこもった演説を真剣に受け止めていました。

 即日開票により、3名とも信任されました。相高をよりよくするため、44回生生徒会一同頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

1年野外活動

 令和3年4月22日(木)、45回生が神崎郡神河町のグリーンエコー笠形で1日野外活動を行いました。これは本校新入生の恒例行事となっているものです。コロナ禍で、バス乗車前は全員が消毒し、会話を控えるなどの配慮をしつつ、例年のプログラムから変更を余儀なくされたたものもありました。その一例が、野外活動のメインとなる飯盒炊さんを断念し、その代替案として実施したクイズ形式のオリエンテーリングという内容の謎解き脱出ゲームでした。そのほか、各自が持参した弁当も静かに食べる、校歌の合唱コンクールは合唱のCDを聴くだけにするなど、生徒たちに我慢を強いることもありました。ただ、このような状況下でも、大縄跳び大会だけはクラスを2班に分けて実施することができしました。

 コロナ感染の異常な拡大が懸念される状況で、バスを使っての活動ができたことに感謝しています。さらに好天にも恵まれました。爽やかな新緑の下、195名が楽しい一日を過ごしてくれました。謎解き脱出ゲームで快い汗を流し、大縄跳びで大きな歓声を上げてくれました。集団での活動を通して、規律や責任の大切さを学ぶ。ゲームや大縄跳びを楽しみながら協力し、支え合う。学年・学級の親睦を深める。生徒相互の信頼感・仲間意識を高める。新しい友だちをつくる。いろいろな制約がありましたが、所期の目的はある程度達成できたと思います。そして、参加者全員が無事に帰校できたことが一番の成果だと思います。

 多くの方々に見守られながら、45回生が少しずつ成長していく様子をこれからもお届けしていきます。ご支援よろしくお願いします。

2021.4.9(金) 離任式,対面式,生徒総会

 今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、2,3年生は体育館、1年生は教室からのライブ配信で実施しました。また、対面式,離任式は生徒会執行部による司会進行で行われました。

離任式

 栗林校長から離任された6名の先生方のご紹介の後、各先生方からお言葉をいただきました。相高での思い出や、生徒への激励や熱い思いが伝わってくるお話しばかりでした。 ご挨拶をいただいた後、生徒を代表して生徒会副会長の吉川さんがお礼の言葉を述べ、生徒会執行部が花束を贈呈しました。ご転任された先生方は、最後に生徒の間を通って退場されました。新天地でのご活躍をお祈りいたします。

対面式

 離任式に引き続き、45回生と44・43回生の対面式を行いました。校長先生のご挨拶の後、新入生を代表して杉原くんが挨拶を行い、在校生を代表して生徒会長の松本くんが歓迎の言葉を述べました。

生徒総会

 対面式後、生徒総会を行いました。前年度決算報告および今年度予算案が、拍手により信任されました。また、今後行われる生徒会役員選挙について、選挙管理委員長から説明がありました。

第45回入学式 式辞

 桜花爛漫、相生湾を臨む閑静なこの高台にも、春の到来を感じられる今日の良き日、兵庫県立相生高等学校 第45回生の入学式を挙行するにあたり、大高PTA会長様のご臨席を賜りましたこと、心より感謝しお礼申し上げます。ありがとうございます。
 ただいま、入学を許可いたしました200名の新入生の皆さん、入学おめでとう。また、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
 新入生の皆さんは、今、不安が入り交じりつつも、将来の夢や相生高校での新しい学校生活への期待に、心弾んでいることでしょう。今日この日に至るまでに、ご家族の温かい愛情や、中学校の先生方の熱心なご指導があったことを決して忘れないでください。その感謝の心とともに、入学後も初心を忘れず、さらに努力を積み重ね、自ら考え、主体的に学ぶ意欲を持ち続け、この3年間で、一層人間的な成長を遂げて欲しいと願っています。
 私ども教職員は、皆さんを心より歓迎し、皆さんが充実した学校生活を送ることができるように、情熱と愛情を持って指導に当たっていきたいと決意しております。

 さて、本校は高度経済成長という社会背景の中、地域の方々の熱い思いが実り、昭和52年に開校し、今年で創立45年目を迎えました。校訓「自律 創造 敬愛」の精神を基調として、こころ豊かな人間性の涵養、主体的に学ぼうとする意欲、激動する社会変化に柔軟に対応する力、地域社会や国際社会に貢献できる人材の育成を目指してきました。この教えの元、本校は、国内外に優れた人材を多数輩出してきました。皆さんは、この歴史と伝統ある相生高校の第45回生としての誇りを胸に、常に志しを高く持ち、夢の実現、目標の達成に向けて学び成長し続けて欲しいと思います。
 今、本校は、「相生高校から世界へ」というスローガンを掲げています。この言葉のように、まずは大きな夢と目標を持ってください。

 これからの我が国は、第4次産業革命が進展し、AI、Iot、ビッグデータなどの急速な技術発展と更なるグローバル化により、産業社会構造が劇的に変化するといわれています。また、「答えのない時代」とも「予測できない時代」ともいわれています。こうした変化に伴い知識や技術も高度化し、それに対応できる人材が強く求められるようになってきます。「高い学力」や「主体的に学び続ける力」ももちろん重要ですが、答えのない、予測できない課題を解決するためには、他者との「協働」が絶対的に必要となってきます。そこで重要となるのが、他者との人間関係・信頼関係を構築するため「人間性と感性」なのです。AIやロボットには無い豊かな感性や表情、人間性を有し、高い学力と高い人間性・人間力を兼ね備えた人材に成長してください。期待しています。

 最後になりましたが、保護者の皆様にお願いがございます。高校3年間というのは、人生の方向を決定する大事な時期であり、その一方で悩み苦しみが大きい時期でもあります。私たち教職員は、お子様が自らの生きる道を、自らの力で切り拓いていけるように、そしてお子様の健全な成長をサポートするために全力で指導に当たっていく所存です。どうか、連絡・連携を密にしていただき、学校と家庭が相互に補完し合う体制をつくって行きたいと思っていますので、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
 新入生の皆さんのこれからの学校生活が、安全で安心なもので、かつ実り多きものになることを祈念しまして、入学式の式辞といたします。

令和3年4月8日
兵庫県立相生高等学校長 栗林 秀忠